【基礎知識編】カフェ、飲食店の(物件の)面積、客席と家賃
こんにちは。
カフェ・喫茶店の開業に向けて準備は順調でしょうか?
今回は、カフェや飲食店を開業する際に考えなければならない”お店の広さ・面積(坪数)”、そしてそれに伴う”家賃”や”客席数”ついての考え方について共有したいと思います。
面積・坪数
お店の坪数についてですが、初めて飲食店を開業する際には、10〜20坪がオススメのようです。
この坪数によって、固定費として負担となる家賃や光熱費などの経費も変わってきます。もちろん、お店の大きさに依存して客席数のキャパシティも決まってきます。
加えて、お店には厨房やレジスペース、トイレ、食材スペースも必要なのでお忘れなく。
10〜20坪数がオススメされるの理由としては、坪数に対する売り上げの割合がとても良いようです。それ故に個人経営の喫茶店や飲食店は、チェーン店より小さい傾向が見られます。
ちなみに坪数は、地方都市で開業する際にも10〜20坪程度が、田舎や地方では最大30坪程度が運営するには良いようです。
お店を自分一人で切り盛りするんだ、という方は8坪程度にすることであまり無理なく一人でも運営できるそうです。
客席数
次に客席についてです。
客席は坪数の1.5倍程度にすると程よくスペースができます(間取りにもよりますが)。
客席を多くしたくても、最大坪数1.8倍が客間のスペース的にも限界のようです。
例としては、
坪数15坪 → 客席数25席(15坪 × 1.5)
さらに、それなりの売上げを得るためには、ある程度の客席数が必要と考えられます。
仮に客席数が25席で、お客さんが1日で客席3回転分来店してくれて、月25日営業するとして、
平均客単価800円の場合:1日6万円、1月150万円
(計算式:800円×25席×3=60,000円/日、60,000円/日×25日=1,500,000円/月)
平均客単価1000円の場合:1日7.5万円、1月185万円
(計算式:1,000円×25席×3=75,000円/日、75,000円/日×25日=1,850,000円/月)
1日、1月の売上げはこのようになります。
ちなみに、上の条件から客席数だけ20席にすると、
平均客単価800円の場合、1日4.8万円、1月120万円、となります。
(計算式:800円×20席×3=48,000円/日、48,000円/日×25日=1,200,000円/月)
こんな感じで客席の数によって売上げが影響されます。
ただ、一概に客席を多くしたら良いというわけでもないので注意が必要です。
家賃
これらに加えて、家賃は1坪につき2万円以下にしましょう。特に初めて開業する方は必須です。
都心や駅前はお客さんが沢山集められそうですが(事実集まると思われますが)、坪単価が高く廃業するパターンが多くあります。
家賃が高いエリアとしては人通りの多い”駅前”があげらます。
駅前は高い家賃に耐えられる大手チェーンのカフェや飲食店が多く見らます。
次いで、家賃が高いのは”繁華街”や”オフィス街”などがあげられます。
繁華街は休日に人が集まりやすく、遠方からくる人も多いので飲食店の需要も高くて家賃もそれなりにします。
オフィス街においては周りに企業などが多いため、平日の飲食店の需要が多くあります。しかし、繁華街同様にそれ相応の家賃が発生します。
反対に家賃が安めのエリアとしては、”住宅街”や”裏通り”、”学生街”などがあげられます。
住宅街や裏通りといったエリアは人通りがあまり多くないため、飲食店の需要が上記のエリアより低い分家賃は低めになっているようです。
学生街においては大学などの学校に通う学生が多く、人通りがある程度見込めます。しかし駅から少し距離があり家賃も低めのところが多くあります。
如何だったでしょうか。
皆様にお役に立てたら幸いです。